9月の”そっと”寄り添うサポートメモ
行事のシーズンになると、子どもたちにとっては、わくわくと同時に、大きな緊張や不安を感じることもあります。特に集団行動が苦手な子は、
・みんなと同じことをしないといけない
・大勢の前で失敗したらどうしよう
そんな気持ちに押されてしまいがちです。
大切なのは「全部できなくてもいい」という視点です。たとえば、
・会場の雰囲気に慣れるだけでもOK
・ひとつの場面だけ参加できたら大きな一歩
・得意な役割を一つ任せてみるこうした小さな経験が「やれた」という自信につながります。
行事は「みんなと同じようにする」よりも「それぞれのペースで楽しむ」ことが本当のねらいだと思います。子どもの心に残る「楽しかった!」を大切に、そっと寄り添っていきたいと思います。
8月の”そっと”寄り添うサポートメモ
~ いつもとちがう夏の日々、ゆっくり過ごすヒント ~
お盆休みや夏休みのあいだ、ご家族で過ごす時間が増えるこの季節。いつもとちがう毎日を、少しでも心地よく、笑顔で過ごせるように。
◆子どもたちとの過ごし方(外が暑くて出られないときにも)
・「今日はおうちで〇〇しようか」と予定を伝えて心の準備を
例:お風呂で水遊び/お部屋にテントを張ってキャンプごっこ/かき氷をつくっておやつ時間
・動きたくなさそうなときは、「どっちにする?」と選ばせるとスムーズにいくかも
例:「ぬりえにする?ブロックにする?」など
・「イヤだ!」となったら、「今はお休みしたい気分かな?」と気持ちに寄り添ってあげてください
◆きょうだいとの関わり方(ぶつかりそうなときに)
・同じ遊びがむずかしい時は、「見ているだけでもOK」と伝える
例:「見てるのも楽しいよね」「お兄ちゃんのやってるの、あとで交代しようか」など
・交代や順番の練習に
例:「タイマーを3分にしようね」「終わったら『どうぞ』って言えるとカッコいいね」
・お互いが落ち着けるように、一人ずつ別の空間で遊ぶ時間をとるのもOKです
◆おうちの方がリフレッシュするために
・子どもが遊んでいるすきに、深呼吸しながら冷たい飲み物を飲むだけでも◎
・忙しくても「5分だけ音楽を流す」「好きな香りのハンドクリームをぬる」など、ちょっと自分のための時間を
・ストレスがたまってきたら、誰かに話したり、うちの職員に愚痴ってください! 一人でがんばりすぎないでくださいね
暑さが厳しい日が続きますが、「うまくいかない日があっても大丈夫」という気持ちで、それぞれのご家庭に合った夏の過ごし方を見つけていってください。
こうした小さな経験が「やれた」という自信につながります。
行事は「みんなと同じようにする」よりも「それぞれのペースで楽しむ」ことが本当のねらいだと思います。子どもの心に残る「楽しかった!」を大切に、そっと寄り添っていきたいと思います。
7月の ”そっと”寄り添うサポートメモ
この時期、子どもたちは暑さの中で、知らず知らずのうちにエネルギーをたくさん使っています。
日中の疲れが残ったり、気持ちの波が大きくなったり、「いつもとちがうな」と感じることもあるかもしれません。
そんなとき、おうちでできる“ちょっとした工夫”をいくつかご紹介します。
「おかえり」のあとに、ひと息タイム
帰宅してすぐに次のことに取りかかるのは、頭も体もまだ準備ができていないことがあります。
まずは「冷たいおしぼり」や「お気に入りのコップで水分補給」など、切り替えのための“安心の合図”をつくってみるのもおすすめです。
夜は“がんばらないスケジュール”で
眠るまでの時間が慌ただしいと、気持ちが高ぶったまま寝つきにくくなることも。予定がある日こそ、夜は「ゆるやかな時間」を意識して、“おやすみ”に向かう流れを少しだけシンプルに。
それぞれのお子さんに合う形で、「こうすれば落ち着くかな?」を、ぜひおうちの中でも見つけていけますように。
6月の ”そっと”寄り添うサポートメモ
6月は、雨の日が多くて外で遊べず、気持ちもどんよりしがちな季節です。
なんとなく元気が出なかったり、イライラしたり、子どもたちもいつもと違う様子になることがあります。そんな時は、「こころの晴れ間」をつくるちょっとした工夫を意識してみてください。
・朝はカーテンを開けて自然の光を入れる
・お気に入りの音楽を一緒に聴いたり、体を動かしてリフレッシュ
・いつもと違う場所でおやつタイムをして気分を変える
・「がんばってるね」「できたね」と声をかけて、気持ちを受けとめる
ちいさな工夫が、子どもの気持ちをふわっと軽くしてくれることがあります。
雨の日も、親子で笑顔になれるきっかけが見つかりますように。
5月の ”そっと”寄り添うサポートメモ
「つい、きつい言い方になっちゃう…」 ~その奥にある“伝えたい気持ち”~
「うるさい!」「なんでそんなこと言うん!」
おうちで、そんな強い言葉が飛び出すことはありませんか?
放デイでも、ときどきそんな場面があります。
でも実は、子どもたちは“悪気”があって言っているわけではないことが多いんです。
気持ちをうまく言葉にできなかったり、自分でも何にイライラしているのか分からなかったり…。
そんなとき、「きつい言葉」で“助けて”を表していることもあります。
そんなときは、
・「今、しんどいのかな?」とまず気持ちを想像してみる
・あとで落ち着いたときに「さっきはイヤな気持ちがあったんだね」と振り返ってみる
・“言い直し”の機会をつくって、「こう言えたらよかったね」と一緒に練習してみる
言葉がきつくなったときこそ、関係を見直すチャンスです。
子どもたちの心の中にある“ことばにできない気持ち”を、一緒に見つけていけたらと思います。
“できた!”をふやすには、環境のちょっとした工夫から
子どもがなかなか動けないとき、「やる気がないのかな?」「わざとかな?」と感じること、ありませんか?
でも実は、「どこに何があるか分からない」「声かけがうまく届いていない」など、“環境”がうまくかみ合っていないことが原因のこともあります。
たとえば…
・使うものは目につくところに並べておく
・1回の声かけを短く、ゆっくり
・「◯◯してから△△しようね」と順番を伝える
それだけでも、「自分でできた!」が生まれやすくなります。
うまくいかないときこそ、子どもに合わせて環境のほうを動かしてみる
そんな視点を、ご家庭でも試してみてください‼
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